プログラミング言語の単語帳
Programming Languages
Python、Java、COBOL、Haskell……。昔からある言語から新しい言語まで、プログラミング言語の名前をアルファベットで埋めていきましょう。
- 71 語
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A
ABAPむずかしい
カギドイツのSAP社の業務ソフトの中で使われる言語
解説企業の会計や在庫などを扱うSAP社の業務システムの中で使われます。名前はもとはドイツ語の「一般的な帳票作成処理」を表す言葉の略でした。
Adaむずかしい
カギアメリカ国防総省の主導で作られた、安全性重視の言語
解説名前は、世界初のプログラマーともいわれる19世紀の数学者エイダ・ラブレスにちなみます。航空機や鉄道の制御にも使われます。
ALGOLむずかしい
カギ1958年に国際委員会が設計し、多くの言語の祖先となった言語
解説名前は「ALGOrithmic Language」の略です。アルゴリズムを論文に書く共通の言葉としても使われ、PascalやC言語の祖先にあたります。
APLむずかしい
カギ独特の記号をたくさん使う、配列計算向けの言語
解説ケネス・アイバーソンが考案しました。名前は彼の本の題『A Programming Language』の頭文字です。専用のキーボードが使われたこともあります。
Assemblyふつう
カギCPUの機械語とほぼ一対一に対応する、低水準の言語
解説命令を「MOV」「ADD」のような短い記号で書きます。CPUの種類ごとに書き方が異なり、速さが必要な部分や組み込み機器で使われます。
AWKむずかしい
カギテキストの行と列を処理する、UNIXの小さな言語
解説1977年に生まれました。名前は作者3人(エイホ、ワインバーガー、カーニハン)の名字の頭文字を並べたものです。
B
Bashふつう
カギ多くのLinuxで標準のシェルと、その命令の言語
解説名前は「Bourne-Again SHell」の略で、それ以前のBourneシェルと「生まれ変わり(born again)」をかけた言葉遊びです。
BASICやさしい
カギ初心者向けに1964年に生まれ、昔のパソコンに付いてきた言語
解説アメリカのダートマス大学で生まれました。名前は「初心者向けの汎用記号命令コード」を表す英語の頭文字です。
C
Clojureむずかしい
カギJava仮想マシン上で動く、現代的なLispの方言
解説リッチ・ヒッキーが2007年に公開しました。データを書き換えずに新しく作る「不変性」を重んじる設計が特徴です。
COBOLふつう
カギ事務処理向けに1959年に設計され、銀行で今も現役の言語
解説名前は「COmmon Business-Oriented Language」の略です。英語の文章に近い書き方で、設計には海軍のグレース・ホッパーの考えが大きく影響しました。
C++CPLUSPLUSやさしい
カギC言語にクラスなどを加えた、ストロヴストルップが作った言語
解説名前の「++」は、C言語で値を1増やす演算子です。「Cを一つ進めた言語」という意味の言葉遊びになっています。
Crystalむずかしい
カギRuby風の文法で、型を推論して速く動く言語
解説Rubyのような書きやすさと、C言語に近い速さをめざした言語です。名前は英語で「水晶」の意味で、宝石の名を持つRubyを意識しています。
C#CSHARPやさしい
カギマイクロソフトが.NET向けに開発したオブジェクト指向言語
解説2000年に発表されました。名前の「#」は音楽で半音上げる記号のシャープで、C言語を一歩進めた言語という意味が込められています。
CSSやさしい
カギWebページの色や配置などの見た目を指定する言語
解説「Cascading Style Sheets」の略です。指定が重なったときの優先順位の決まりが、滝が段々に流れるようすから「カスケード」と呼ばれます。
D
Dartむずかしい
カギGoogleが開発し、Flutterでアプリを作るときに使う言語
解説2011年に発表されました。一つのコードからスマートフォンやWeb向けのアプリを作れる仕組み、Flutterの言語として広まりました。
Delphiむずかしい
カギObject Pascalを使う、ボーランド社の開発環境とその言語
解説1995年に登場しました。名前は古代ギリシャの神託の地デルポイにちなみ、データベース「Oracle(神託)」につながることを意識しています。
Dylanむずかしい
カギ1990年代にAppleが開発した、Lispの流れをくむ動的な言語
解説1990年代前半にAppleが中心となって開発しました。名前は「DYnamic LANguage(動的な言語)」を縮めたものとされます。
E
Eiffelむずかしい
カギ「契約による設計」を取り入れたオブジェクト指向言語
解説1986年にバートランド・メイヤーが発表しました。名前はパリのエッフェル塔と、その設計者エッフェルにちなみます。
Elixirむずかしい
カギErlangの仮想マシン上で動く、Ruby風の文法の言語
解説ブラジル出身のジョゼ・ヴァリムが2012年ごろに公開しました。名前は英語で「霊薬・万能薬」の意味です。
Elmむずかしい
カギWebの画面作りに特化した、実行時エラーの少ない関数型言語
解説2012年にエヴァン・チャプリキが発表しました。画面の状態を一か所で管理する設計は、JavaScriptの世界にも影響を与えました。
Erlangむずかしい
カギエリクソン社が電話交換機のために開発した言語
解説止まらないことが求められる電話網のために作られ、並行処理と障害への強さが特徴です。チャットサービスの裏側などでも使われています。
F
Forthむずかしい
カギスタックを使い、逆ポーランド記法で書く言語
解説1970年ごろチャールズ・ムーアが開発しました。「Fourth(第4世代)」と名付けたかったものの、当時の計算機が名前に5文字までしか使えず、この名前になりました。
FORTRANふつう
カギ1957年にIBMが公開した、科学技術計算向けの言語
解説名前は「FORmula TRANslation(数式の翻訳)」の略です。現役の高水準言語では最も古い部類で、今もスーパーコンピュータで使われます。
F#FSHARPむずかしい
カギマイクロソフト研究所が開発した、.NETで動く関数型言語
解説OCamlの流れをくむ関数型言語です。2005年ごろに公開され、.NETのたくさんの部品をそのまま使えます。
G
Gleamむずかしい
カギErlangの仮想マシン上で動く、静的な型をもつ関数型言語
解説2024年に1.0が公開されました。Elixirと同じ仮想マシンで動き、型によって誤りを動かす前に見つけられます。
GLSLむずかしい
カギOpenGLで画面の点の色などを計算するシェーダー言語
解説「OpenGL Shading Language」の略です。画面の一つひとつの点の色などを、GPUで並列に計算するプログラムを書きます。
Goふつう
カギGoogleで開発された、並行処理が得意なシンプルな言語
解説2009年に公開されました。マスコットはホリネズミ(ゴーファー)です。設計者にはUNIXの生みの親の一人、ケン・トンプソンもいます。
Groovyむずかしい
カギJava仮想マシン上で動き、ビルド道具Gradleの設定にも使われた言語
解説2003年に登場しました。Javaとほぼ同じように書けて、より短く柔軟に書けるのが特徴です。名前は英語の俗語で「いかした」の意味です。
H
Hackむずかしい
カギFacebookが開発した、型を備えたPHP派生の言語
解説2014年に公開されました。Facebook(現Meta)が自社のサービスのために、PHPに型の仕組みを加えて作りました。
Haskellむずかしい
カギ遅延評価を特徴とする、純粋関数型言語
解説名前は論理学者ハスケル・カリーにちなみます。関数の引数を一つずつ受け取る形に変える「カリー化」も、彼の名前から来ています。
HTMLやさしい
カギWebページの見出しや段落など、構造を記述する言語
解説World Wide Webを考案したティム・バーナーズ=リーが作りました。厳密にはプログラミング言語ではなく、文書の構造を表すマークアップ言語です。
J
Javaやさしい
カギ「一度書けばどこでも動く」を掲げたサン・マイクロシステムズの言語
解説1995年に公開されました。名前はコーヒー豆の産地として知られるジャワ島にちなみ、ロゴもコーヒーカップです。
Juliaむずかしい
カギ科学技術計算での速さをめざしてMITで生まれた言語
解説2012年に公開されました。Pythonのような書きやすさと、C言語のような速さを両立させることをめざして作られました。
K
Kotlinふつう
カギJetBrains生まれの、Androidアプリ開発の推奨言語
解説名前はロシアのサンクトペテルブルク近くにあるコトリン島に由来します。Java(ジャワ島)にならって島の名前を選んだとされます。
L
Leanむずかしい
カギ数学の証明を書いて、計算機で正しさを確かめる言語
解説マイクロソフト研究所のレオナルド・デ・モウラが開発を始めました。数学の定理を計算機で検証する取り組みで広く使われています。
Lispふつう
カギ括弧だらけの見た目で知られる、1958年生まれの言語
解説ジョン・マッカーシーが考案しました。名前は「LISt Processor(リスト処理)」の略で、現役の言語の中でもとくに古い一つです。
Logoふつう
カギ画面のカメに命令して図形を描く、教育向けの言語
解説1967年にシーモア・パパートらが開発しました。名前はギリシャ語で「言葉」を意味するロゴスに由来します。
Luaむずかしい
カギゲームの組み込みに多い、ブラジル生まれの軽量言語
解説名前はポルトガル語で「月」の意味です。1993年にリオデジャネイロのカトリック大学で生まれ、多くのゲームで使われています。
M
MATLABふつう
カギ行列計算が得意な、工学の分野で広く使われる数値計算の言語
解説名前は「MATrix LABoratory(行列の実験室)」の略です。MathWorks社の製品で、大学の工学教育でもよく使われます。
Mirandaむずかしい
カギHaskellに先立つ、遅延評価の純粋関数型言語
解説1985年にデビッド・ターナーが発表しました。のちに作られたHaskellの設計に大きな影響を与えました。
MLむずかしい
カギ型推論で知られる関数型言語。OCamlの祖先
解説1973年ごろロビン・ミルナーが、定理を証明する仕組みのために作りました。名前は「Meta Language」の略です。
Mojoむずかしい
カギPythonに近い書き方で、AI向けの高速な処理をめざす言語
解説2023年にModular社が発表しました。Pythonの書きやすさを保ちながら、速さが必要なAIの処理を書けることをめざしています。
N
Nimむずかしい
カギPython風の文法で書き、C言語に変換して動かす言語
解説2008年ごろに開発が始まり、もとはNimrodという名前でした。インデントでまとまりを表す点はPythonに似ています。
O
OCamlむずかしい
カギフランスの研究所で生まれた、型推論をもつ関数型言語
解説フランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)で開発されました。型の誤りを動かす前に見つけやすく、コンパイラの開発などに使われます。
P
Pascalふつう
カギ教育用にニクラウス・ヴィルトが設計した言語
解説名前はフランスの数学者・哲学者パスカルにちなみます。1970年に発表され、構造化プログラミングの教育で広く使われました。
Perlふつう
カギラリー・ウォールが作った、文字列処理が得意な言語
解説1987年に公開されました。シンボルのラクダは、定番の解説書の表紙に描かれていたことから広まりました。
PHPやさしい
カギWebサーバー側で動き、WordPressにも使われる言語
解説もとは「Personal Home Page」の略でした。今は「PHP: Hypertext Preprocessor」という、自分の名前を含む再帰的な略語とされています。
PL/SQLむずかしい
カギOracleデータベースの中で手続きを書くための言語
解説SQLに、条件分岐やくり返しなどの手続き的な書き方を足した言語です。名前の「PL」はProcedural Languageの略です。
Prologむずかしい
カギ事実と規則を書いて推論させる論理型言語
解説1972年ごろフランスで生まれました。名前は「論理によるプログラミング」を表すフランス語から。日本の第五世代コンピュータ計画でも注目されました。
Pythonやさしい
カギインデントでまとまりを表す、AI分野でも人気の言語
解説1991年にグイド・ヴァンロッサムが公開しました。名前はヘビではなく、イギリスのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』に由来します。
R
Racketむずかしい
カギ教育や言語研究に使われる、Schemeから発展した言語
解説もとはPLT Schemeという名前で、2010年に改名しました。新しい言語を作るための機能が充実していることでも知られます。
RPGむずかしい
カギIBMの事務処理向けの、帳票作成から生まれた言語
解説「Report Program Generator」の略です。1959年に登場し、IBMの業務用コンピュータで今も使われています。
Rubyやさしい
カギまつもとゆきひろが開発した、日本生まれの言語
解説1995年に公開されました。先輩格のPerl(真珠は6月の誕生石)を意識し、7月の誕生石の名前を付けたといわれます。
Rustふつう
カギ所有権の仕組みでメモリの安全を守るシステム言語
解説Mozillaの研究から生まれ、2015年に1.0が公開されました。名前は、植物に付く「さび病」の菌にちなむとされます。
S
SASむずかしい
カギ統計解析ソフトとその言語。医薬の分野で広く使われる
解説もとはアメリカのノースカロライナ州立大学で、農業のデータを解析するために作られました。今は製薬会社の臨床試験の解析などで使われます。
Scalaむずかしい
カギJava仮想マシン上で動く、関数型とオブジェクト指向をあわせた言語
解説名前は「scalable language(大きく育てられる言語)」から。イタリア語では「階段」の意味もあり、ロゴも階段の形です。
Schemeむずかしい
カギMITで生まれた、仕様の小さなLispの方言
解説1975年ごろ、ガイ・スティールとジェラルド・サスマンが考案しました。名著『計算機プログラムの構造と解釈』で使われたことでも知られます。
Scratchやさしい
カギブロックを組み合わせて作る、子ども向けの言語
解説MITメディアラボが開発しました。名前は、DJがレコードを手で動かして音を作る「スクラッチ」にちなみます。
Simulaむずかしい
カギノルウェーで生まれた、最初のオブジェクト指向言語とされる言語
解説1960年代にオーレ=ヨハン・ダールとクリステン・ニガードが開発しました。クラスという考え方はここから始まりました。
Smalltalkむずかしい
カギゼロックスのパロアルト研究所で生まれたオブジェクト指向言語
解説アラン・ケイらが1970年代に開発しました。「オブジェクトにメッセージを送る」という考え方は、後の多くの言語に影響を与えました。
SNOBOLむずかしい
カギ1960年代にベル研究所で生まれた文字列処理言語
解説文字列のパターン照合に優れ、テキストの分析などに使われました。正規表現が広まる前の、文字列処理の代表的な言語の一つです。
Solidityむずかしい
カギイーサリアムのスマートコントラクトを書く言語
解説2014年ごろに提案されました。ブロックチェーンの上で自動的に実行される「契約」のプログラムを書くために使われます。
SQLやさしい
カギデータベースに問い合わせるための言語
解説1970年代にIBMで開発されました。一文字ずつ読むほかに「シークェル」とも読み、こちらはもとの名前SEQUELに由来します。
Swiftやさしい
カギAppleが2014年に発表した、iPhoneアプリ開発の主力言語
解説それまでの主力だったObjective-Cに代わる言語として登場しました。名前は英語で「速い」の意味で、鳥のアマツバメも指します。
T
Tclむずかしい
カギGUI部品のTkと組み合わせて使われるスクリプト言語
解説「Tool Command Language」の略で、「ティックル」と読みます。1988年にジョン・オースターハウトが開発しました。
TeXふつう
カギ数式の組版に強い、クヌースが作った組版システムとその言語
解説ドナルド・クヌースが1978年に開発しました。版を重ねるごとにバージョン番号が円周率に近づいていく、という変わった決まりがあります。
V
Valaむずかしい
カギGNOMEのアプリ開発向けに作られた、C言語に変換される言語
解説C#に似た文法で書き、C言語のコードに変換してから動かします。Linuxのデスクトップ環境GNOMEのアプリ開発で使われます。
VBAふつう
カギExcelなどの作業を自動化する、マイクロソフトのマクロ言語
解説「Visual Basic for Applications」の略です。表計算ソフトなどの中で動き、事務作業の自動化に広く使われています。
Verilogむずかしい
カギ電子回路の設計を記述するハードウェア記述言語
解説1984年ごろに生まれ、のちにIEEEの標準になりました。ソフトウェアではなく、チップの中の回路を表すために使います。
VHDLむずかしい
カギアメリカ国防総省の計画から生まれたハードウェア記述言語
解説名前の「VHSIC」は超高速集積回路を意味する計画の名前です。文法は、同じく国防総省ゆかりのAdaの影響を受けています。
Z
Zigむずかしい
カギC言語の後継をめざして2016年ごろ登場したシステム言語
解説アンドリュー・ケリーが開発しています。見えないところでの処理やメモリの確保をなくし、書いたとおりに動くことを重視しています。